
秋の味覚といえば? 秋刀魚やきのこなど代表的な旬の食材と、その魅力をプロが解説
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涼しい風が心地よい季節になりましたね。
厳しい暑さが和らぎ、過ごしやすい日が増えると、なんだか美味しいものが食べたくなりますよね
実りの季節、秋の味覚といえば、皆さんは何を思い浮かべますか?
脂がのった秋刀魚、香り高いきのこ、ほくほくのさつまいもなど。
どの食材も、夏の間に栄養や糖分をたっぷり蓄え、秋になると最も美味しさが引き立つのが特徴です。
考えるだけでお腹が空いてきますね。
この記事では、そんな秋に旬を迎える代表的な食材の魅力や、その美味しさを存分に楽しめる料理について詳しくご紹介します。
この記事でわかること
・この秋に楽しみたい、代表的な秋の旬食材
・秋が旬の食材が美味しくなる理由
・旬の食材を使ったおすすめの料理
・旬の食材に関する豆知識やQ&A
食欲の秋到来!今こそ味わいたい旬の食材一覧
秋は自然の恵みが最も豊かになる季節。
魚介類は産卵や越冬に備えて脂を蓄え、野菜や果物は夏の日差しで育った養分を実や根に集中させることで、秋に最も美味しくなります。
魚介類:脂がのって旨味が増す海の幸
秋は多くの魚が産卵や越冬に備えて体に栄養を蓄えるため、脂がのって格別に美味しくなります。
食卓の主役になる魚が目白押しです。
例)秋刀魚(さんま)、鯖(さば)、鮭(さけ)、戻り鰹(かつお)、いくら、ししゃも など
野菜・きのこ類:大地のエネルギーを感じる根菜やきのこ
夏の日差しをたっぷり浴びて育った野菜や、秋の森が育んだ香り高いきのこも旬を迎えます。
特にさつまいもや里芋といった根菜類も、冬を乗り越えるため、でんぷんが糖に変わり、甘みが増すのが特徴です。
例)きのこ(松茸、しめじ、舞茸、エリンギ)、さつまいも、里芋、かぼちゃ、銀杏(ぎんなん)、れんこん、ごぼう など
果物:自然な甘さが魅力のデザート
秋は果物の収穫シーズンでもあります。
夏の間に太陽の日差しを浴びて糖分を蓄積した、みずみずしくて甘い果物が豊富に出回ります。
例)栗、梨、ぶどう、柿、りんご、いちじく など
代表的な「秋の味覚」とその魅力
秋刀魚(さんま)|脂がのって美味しい秋の魚
秋の魚といえば、やはり秋刀魚を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
「秋に獲れる刀の形をした魚」というのが名前の由来で、まさに秋を象徴する食材です。
夏の間、北海道の冷たい海でプランクトンをたくさん食べて成長した秋刀魚は、産卵のために南下を始めます。
この時期の秋刀魚は、体に脂肪をたっぷり蓄えるため、身がふっくらして美味しいのです。
さらに、EPA(血液をサラサラに)やDHA(脳の働きを活性化)といった栄養素も豊富で、健康面からも秋に食べたい魚といえます。
きのこ|香りと食感が際立つ秋のきのこ
秋の味覚として欠かせないのが、香り高いきのこ類です。
松茸やしめじ、舞茸などは、秋の適度な気温と湿度が成長に最適で、この時期に最も香りが強く、食感も良くなります。
きのこの魅力は、「香り」と「食感」(シャキシャキ、ぷりぷり)にあります。
さらに、きのこには旨味成分として グアニル酸(特に干し椎茸に豊富) や グルタミン酸 が含まれており、これらの相乗効果によって料理にコクを加えます。
また、食物繊維・ビタミン(B群、ビタミンD など)も含まれており、風味だけでなく栄養面でも優れた食材です。
参考:きのこの旨味と栄養 | うま味インフォメーションセンター
さつまいも|追熟で甘みが増す秋の定番野菜
秋になると食べたくなる、ほくほくした食感と優しい甘さが魅力のさつまいも。
収穫は秋が最盛期ですが、さらに「追熟(ついじゅく)」によって美味しさが増します。
収穫直後のさつまいもはデンプンが多く甘みが控えめ。ところが、貯蔵しておくとデンプンが糖に変わり、秋から冬にかけて最も甘みが強くなるのです。
かぼちゃ|栄養満点!秋から冬が食べ頃
かぼちゃは夏に収穫されますが、収穫後に追熟させることでデンプンが糖に変わり、甘みが増すため、食べ頃は秋から冬にかけてと言われます。
また、かぼちゃは緑黄色野菜の代表で、体内でビタミンAに変わる β-カロテン を豊富に含み、免疫力アップにもつながる栄養価の高い食材です。
れんこん|シャキシャキ食感と豊富な栄養が魅力
れんこんの収穫は秋から冬にかけてが最盛期です。
夏に光合成で蓄えた養分が地下茎に集まるため、この時期は特にみずみずしく、歯切れの良い食感を楽しめます。
シャキシャキした歯ごたえが魅力で、煮物や天ぷら、炒め物など幅広い料理で活躍します。
さらに ビタミンC が豊富で、加熱しても壊れにくいのが特徴。ポリフェノールの一種・タンニンも含まれています。
ぶどう|秋が旬!甘みと香りが最高潮の果物
秋の果物の代表格であるぶどうは、夏の強い日差しを受けて糖度を蓄え、秋になると最も甘みと香りが濃くなるため、この季節が旬と言われます。
中でも「ナガノパープル」は長野県で生まれた人気品種で、種なし・皮ごと食べられるのが特徴。
パリッとした食感と濃厚な甘み、芳醇な香りが口いっぱいに広がります。
旬の味覚を堪能!秋のプレミアムコース
ここまでご紹介した秋刀魚やきのこ、秋野菜などの旬の味覚。
ご家庭で楽しむのも素敵ですが、一度に多彩な旬の料理を堪能できるコースもおすすめです。
全国の「はなの舞」「さかなや道場」などの店舗では、秋の食材をふんだんに盛り込んだ「秋のプレミアムコース」を用意。料理長が厳選した食材を使った季節限定メニューを味わえます。
柚子香るアサリとキノコの陶板蒸し
蓋を開けた瞬間に立ち上る、柚子の爽やかな香りが食欲をそそる一品です。
アサリの凝縮された旨味と秋のきのこが持つ豊かな風味が溶け合った出汁は思わずため息が出るほどの美味しさで、素材本来の味をじっくりと楽しめます。
三陸産炙りさんまの棒寿司
脂がのった三陸産の秋刀魚の皮目を香ばしく炙って棒寿司に仕上げています。
噛むほどに秋刀魚の上質な脂の甘みが口の中に広がり、酢飯がその後味をさっぱりと引き締めます。
職人の丁寧な仕事が光る、見た目も美しい一品です。
さんまの竜田揚げと秋野菜の天ぷら盛合せ
「さんまの竜田揚げ」は、外はカリッと香ばしく、中はふっくらとした食感が楽しめます。
塩焼きとはまた違った秋刀魚の魅力を発見できます。
「秋野菜の天ぷら」は、秋ならではの野菜の甘みとほくほく感を、サクサクの衣で閉じ込めました。
旬の野菜本来の味をじっくりとご堪能ください。
ぷるぷるナガノパープルミルク
長野県で生まれた人気の高級ぶどう「ナガノパープル」を贅沢に使用した、コースの締めくくりにぴったりの秋らしいデザートです。
ぷるぷるとした食感のミルクプリンに、ナガノパープルの濃厚な甘さと芳醇な香りが絶妙にマッチします。
このような魅力的な料理が揃った『秋のプレミアムコース』で、ご家庭ではなかなか味わえないプロの味を、心ゆくまでお楽しみください。
この機会にぜひ、お近くの店舗で旬の恵みが詰まった特別なコースをご賞味ください。
秋の味覚に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 秋刀魚の美味しい見分け方はありますか?
A. 新鮮な秋刀魚は、黒目の周りが澄んでいて、お腹が硬くしっかりしています。
また、口先が黄色がかっているのも新鮮な証拠と言われています。
お店で選ぶ際の参考にしてみてください。
Q2. きのこの栄養を効率よく摂る方法は?
A. きのこに豊富なビタミンDは、油と一緒に摂ることで吸収率が上がります。
天ぷらや炒め物にするのがおすすめです。
また、うま味成分は水に溶けやすいため、煮汁ごといただけるスープや炊き込みご飯にすると、栄養を余さず摂ることができます。
Q3. なぜ「食欲の秋」と言われるのですか?
A. いくつか説がありますが、一つは、夏バテで落ちた体力が回復し、食欲が戻ってくるから。
もう一つは、冬の寒さに備えて体がエネルギーを蓄えようとする本能的な働き、と言われています。
そして何より、美味しい旬の食材が豊富に出回ることが一番の理由かもしれませんね。
Q4. コースは、どの店舗で食べられますか?
A. 「はなの舞」「さかなや道場」など、全国のチムニーグループの一部店舗で実施しています。
ただし、「さかな酒場魚星」では一部コース内容が異なりますのでご注意ください。
対象店舗やコース内容の詳細は、公式サイトをご確認ください。
まとめ:今年の秋は、美味しい旬の味覚で心もお腹も満たされよう
今回は、数ある秋の味覚の中から代表的な食材とその魅力、そしておすすめの料理についてご紹介しました。
実りの秋、旬の食材には美味しさと栄養がぎゅっと詰まっています。
スーパーで旬の食材を選んでご家庭で調理するのも素敵ですが、たまにはプロが腕を振るったこだわりの料理を、秋の味覚が詰まった特別なコースで、気の合う仲間や家族とゆっくり味わうのも良いものですよね。
この機会にぜひ、お近くのチムニーグループの店舗で、旬の恵みが詰まったコースを囲み、実りの秋を存分にお楽しみください。